そしてクラス分けで、なぜか私たち三人同じクラスになった。偶然すぎじゃない?ま、そんなことはおいといて、いよいよ入学式だ。入学式では頭のいい人が挨拶することになっている。私と雅哉は相当頭が悪くて、圭吾は結構いいけど、トップまではいかない。その挨拶の子は女の子だった。そんなの全然興味ないから、いつの間にか夢の中に入っていて、入学式が終わる五分前くらいに目が覚めたので、恥ずかしい思いをしなくて良かった。入学式が終わり、教室の自分の席に着くと、可愛い女の子がきた。
「私、三ノ島花。花ちんって呼んでね」
「えっあっうん。私、市ノ瀬奈々。呼び捨てでいいよ!」
わー、すごい。いきなり友達できちゃったし。
「ね、なんであの有名人市ノ瀬雅哉と片渕圭吾と一緒に登校してたの!?」
早速その質問か。人生で何回同じ言葉繰り返さなきゃいけないんだろう。
「うーん、それはね。私たち三人は幼なじみで同じマンションに住んでるの。それで一緒に登校してるのは、小学生からの日課だから。ねぇ、あの二人が有名人ってどういうこと?」
私はとても疑問に思い、聞いてみた。モテるのは知ってるけど、有名人ではないでしょ。
「知らないの?あの二人は小学生の頃から知られてる、県内一のイケメン2人ってことで有名なんだよ。それで噂では二人はいつも一緒に登校してる女の子が好きなんじゃないかって!」
私はびっくりした。だってあの2人は私を好きなわけないもん。いつも意地悪ばっかりしてくるし!!
「そんなわけないじゃん。うちらはただの仲いい幼なじみだもん」
「二人はそうは思ってないかもよ?」
とか話してるうちに先生がきた。私たちのクラス1-Bの担任は女の先生で黒瀬志穂先生だ。結構美人で人気があるらしい。それで早速授業が始まった。今日は昼までの授業だ。1限目は、部活についてだった。男子は全部で10の部活がある。私は小学生の頃からバトンをやっていたから、今年できたバトントワリング部に入ることにした。雅哉と圭吾は昔からサッカーが好きだったから、サッカー部に入るらしい。そして、お昼になり雅哉と圭吾と一緒に帰ってたらお腹がすいたので、ファミレスでお昼ご飯を食べることにした。ファミレスでご飯を食べていたら、
「あー!奈々!!」
とそこには花ちんと男の子がいた。
「紹介するね。この人は私の幼なじみの三ノ輪光だよ」
おっ、結構イケメンじゃん!
「市ノ瀬奈々です。こっちは幼なじみの市ノ瀬雅哉と片渕圭吾です」
てか、花ちん幼なじみいたんだ〜!そしたら光くんが、
「奈々ちゃんってモテモテだね〜。幼なじみ二人に囲まれて。雅哉くんと圭吾くんは奈々ちゃんの事好きなんでしょ」
「はっ。そんなわけんねーし。こんな色気のない女好きになるわけねーじゃん!」
と雅哉が言ったら圭吾まで、
「そーだ!奈々なんかただの幼なじみだし!!」
だって。そんなに否定しなくてもいいじゃん!
「じゃあ、俺が奈々ちゃんもらっちゃおっかなー♪」