ともやんことサッカー部キャプテンの津川智也のもとへ向かうと、周りに単純バカことサッカー部一同が集まってきた。


「お前のせいでこの通り、みんな集中してくれないんですけど。」


「そんなこと言われても困るんですけど。てかサッカー部来なって呼んだのともやんじゃん。」


「いやーそうなんだけどさ。お前久しぶりじゃん?だからみんな落ちつかねーンだよ。」


「それあたしのせいじゃなくて松下たつのりのせいだから。松下たつのりとケンカしたからずっと来れなかったんだし。」


「じゃあ先生にちゃんと文句言っとくわ。…お前ら、そう言うことだからいい加減部活に集中してくれませんかね?」



周りの単純バカにともやんが言うと、しぶしぶと言った感じで練習に戻っていく。



「あ、あの、あたしは、一生懸命部活に集中してる姿ってすごいかっこいいと思うっすよ!」



とっさにそう叫ぶと、決め顔で練習に取り組むサッカー部のみなさんがそこにはいた。



「あー、なんか助かったわ、最初からお前に言ってもらえば良かったのか…」


「…あたしは思ったことを言っただけだぞ。」


「だからあいつらも余計に嬉しいんだろうよ。」