「え………?」


「だーかーら! タクチャン5組に好きな人いるって!」


「おお!なゆやったやん♪このこのー!」


わたしは根拠なしに
なゆに喜びを表現する。


「な…んで…? もう終わりじゃん」

「そんなこと...」

わたしは言いかけたけど
言うのを止めた。


「うち、もっとタクチャンに話しかけてればよかった…」


そう言って、
遠くにいるタクチャンを
セツナイ目で見るなゆを、
わたしは見ていた。



「とりあえず、またなんか情報入ったら報告するよ!」


「うん!よろしく!」