「なゆー、ときくんに聞いてみてよー」
それでもやっぱり、
フラれるのは怖い。
自分で結果を聞きにいけるほど、
わたしは強い人間ではない。
「えー、まじか!笑」
「まじまじー!」
ごめんね、なゆ
「じゃあ翼早と行ってくるよ」
そう言ってなゆは、
翼早を誘いに行く。
わたしがときくんを好きなのは、
部活内では、みんな知っている。
というか、
チョコを渡したときから
学年では結構有名。
結構見られてたっぽい。
でもまあ、
あんま気にしないけど。
「じゃあ、行ってくるよ!」
「お願いします! もし結果わるかったら、あの告白なかったことにして!って言っといて!」
「はいはーい」
わたしって、
なんてセコイのだろう。
フラれるのって恥ずかしい。
こんなわたしでも
プライドってのがある。
とりあえず、2人が戻ってくるのを待つ。