「たくちゃん!どうだった?」


教室で待っていたなゆが
駆け寄ってくる。


「考えてもいい?だって」


「それって、可能性あるじゃん!」


なゆはそう言う。


「え、ないでしょ。でも、うちのことで少しは悩んでくれるなら、それだけでうちは幸せだあ♪」


そう言う。



でも、



本当にそう思ったんだ。






1年の一大行事。

"バレンタイン"


幸せになれる人もいれば、
そうじゃない人もいる。



わたしはどっちなんだろ。



解決するのは少し先。



わたしのバレンタインは
終わった。