こんにちわ。こんばんわ。さようなら。

後ろに縛られていた縄がほどかれていく。

「大分、やられたな」

「うるさい。お前、何でわかったんだ?」

「春真が教えてくれた」

春真が?
なら、その春真は何処にいる?
こいつ1人で来させる訳がない。

「気付いたら走ってた」

相変わらず、頭より体が動く。
何も考えてないとこが危なっかしい。

「こんなとこで長居出来ねぇ。たてるか?」

「ああ…なんとか」

膝は笑ってるけど伊織を危ない目に合わせるわけにはいかない。

何とか無理矢理、体を起こすが1人で立つのは
無理があった。