こんにちわ。こんばんわ。さようなら。

ー3ー

外灯の少ない室伏町の夜は静かだ。
時々、何処からか聞こえる奇声。

カフェ&バー『カルテット』の扉には、
closeの看板。

「よう眠ってるわ」

2階から降りてきた朝倉さんはカウンターに入り溜め息を溢した。

そして、カウンター席に座らした男に視線を移す。

「名前、何て言うんや」

整った顔にスラリと伸びる手足。
モテそうやのに何かが惜しさが醸し出す鬱の部分。

俺の質問に対しての返答は舌打ち。

「春真、今すぐに捨ててきなさい」

常識を知らん奴は、この店にいる資格無し。

「まぁまぁ、落ち着いてよ」