こんにちわ。こんばんわ。さようなら。

宇佐 伊織は、以前の記憶がない。

ごみ収集所に倒れていたのを春真が
拾ってきた。

都合の良いことに名前だけ覚えていたのだ。


名前さえわかれば何処の人間なのか調べは
ついたのだが、住まいすら出てこなかった。

「ああ、知りてぇよ」

当たり前だろ。と口には出しては言わないが
顔には出ている。

「知らなかったらよかったって思うかも
しれないよ?後悔しない?」

「あ?さっきから何だよ」

「いやいや、真剣に取り組もうかなって
思っただけだよ」