和が炭酸飲料を飲み終え立ち上がると少し遠くにあるゴミ箱にペットボトルを投げた。
ペットボトルは綺麗な放物線を描き、ガコンッとゴミ箱に入る。
「ナイシュ。さすが県内一の3Pシューター」
「今は帰宅部だけどな」
僕らは中学までバスケ部だった。
中学一年でレギュラーだった僕らはその年に九州大会ベスト8になった。
元々強いチームではあったが、九州大会は初出場で僕がPG、和がSGとしてスタメン入りしていた。
「未だに練習はしているんだろ?やめて二年経つのに綺麗な放物線だったよ。和のシュートはやっぱり芸術だね。朱も喜ぶよ」
朱は和の綺麗なシュートフォームと放物線が好きだった。
いつも和の居残り練習に付き合ってニコニコしながらシュートを見ていた。
僕はそんな朱を隣で一番見てきた。
朱の真夏の太陽みたいな笑顔を一番近くで見てきたのだ。
それなのに、その暖かく、綺麗な笑顔を守れなかった。
僕らは幼過ぎた。彼女の苦しみを癒すには精神的に幼過ぎたのだ。
だから僕らはバスケを辞めた。
彼女の苦しみを少しでも理解できるように、分かち合えるように。
ペットボトルは綺麗な放物線を描き、ガコンッとゴミ箱に入る。
「ナイシュ。さすが県内一の3Pシューター」
「今は帰宅部だけどな」
僕らは中学までバスケ部だった。
中学一年でレギュラーだった僕らはその年に九州大会ベスト8になった。
元々強いチームではあったが、九州大会は初出場で僕がPG、和がSGとしてスタメン入りしていた。
「未だに練習はしているんだろ?やめて二年経つのに綺麗な放物線だったよ。和のシュートはやっぱり芸術だね。朱も喜ぶよ」
朱は和の綺麗なシュートフォームと放物線が好きだった。
いつも和の居残り練習に付き合ってニコニコしながらシュートを見ていた。
僕はそんな朱を隣で一番見てきた。
朱の真夏の太陽みたいな笑顔を一番近くで見てきたのだ。
それなのに、その暖かく、綺麗な笑顔を守れなかった。
僕らは幼過ぎた。彼女の苦しみを癒すには精神的に幼過ぎたのだ。
だから僕らはバスケを辞めた。
彼女の苦しみを少しでも理解できるように、分かち合えるように。
