そんなことを考えながら、
ボーッとしてると目の前で手のひらが揺れた。



「どうした??由佳(ゆか)が帰るよって呼んでたよ。」


「ホント?!ありがと。また明日っ」



私は自分の鞄を肩にかけていつも一緒に帰っている由佳の方へと向かった。



いつもなら男子バスケ部の前を通る時は少し緊張しながら歩いてたんだけれど、
今は置いてかれるという気持ちの方が勝って全力で走った。