今日もバスケ部は半分男子、半分女子で練習する。


たまにボールが転がって行ってしまう時は
オドオドするけれど、

あの人からもらう時だけは
なんだかボールの重みが何故か少しだけ軽くなったような気がした。



「梨奈、顔真っ赤(笑)」



そう小声で保奈美が言うと
もっともっと顔が赤くなってしまったけれど練習に集中するフリをしたんだ。


だってこんな時に部活なんて集中できるわけがない。