遡ること1か月前-




放課後、同じクラスの奈月が話しかけてきた。

奈月とはクラスでもよく話す部類に入る。



「ねえねえ、遥。ちょっと話があるんだけど。」


と、話を切り出してきた。




「この間、聞いたんだけど…優希が、遥のことを
『あいつ男に色目使って、バカじゃない。大して可愛くもないくせに』って言ってたんだよ。」


そう言ってきたのだ。

「私、それ聞いて思わず飛び出しちゃって、『そんなことないよ!』って言ったの…。そしたら聞く耳持ってくれなくて…。」

と、話しながら涙を浮かべていた。





私は茫然と立ち尽くすことしか出来なかった…。



…どうして?昨日も一緒に帰ったのに…。

あの言葉は嘘だったのー?





『私たちずっと友達だよね』