あたしはその場所―― 窓際の特等席で、 君と大切な大切な 仲間たちと、最高の 青春を過ごすことになるんだ。 ■ 「あっ、席… 隣だね!」 席に着いて、窓からの 景色をぼんやりと眺めていると、 右側から、落ち着いた優しい声。 咄嗟の反応で振り向くと、 そこには机を運び終えたばかり でまだ立っている状態の、 爽やかな笑顔をあたしに向ける、 一人の男子生徒。 「どっ、どーもです…」