「その顔は知らんかったみたいやな。俺とりっちゃんの仲や、許してくれるわ。顔の傷がある程度癒えるまでは安静にしときや?」 「うん、分かった。ありがと。李花ちゃん達は?」 「俺が軽う殴って追い出しといた」 何気にやること黒いよね。 でも、助かったのかもしれない。 「綾芽達には…?」 「まだ言うてへん。羽音の傷が治ったら全部話してや?一応、あいつらには転んだとでも言うとくわ。見舞いも来るさけ」