「羽音?大丈夫か?…守れやんくて、すまん」 「…海音?」 あまり顔は見えないが独特の関西弁で何となく海音だろうなって分かる。 いつもそうだ。 守れなかったことに対して謝ったりして。 私は守ってほしいなんて言ってないのに。 「羽音…俺は、あんたが好きや」 何でこんなところで告白なんかされるんだろう? 転校初日も告白されたよね、私。 「ありがと。私は…」 「分かっとるよ。嫌いなんやろ?」 「あはは…うん、嫌い」 悲しそうに微笑む海音を見て、私の意識は遠のいていった。