「大丈夫ですかー!」

気がつけば声をかけていた

すると川から出た少年は
ビショビショになって
こちらへ向かってきた。

げっ、近づいてくる

接近まで20m、
10m、5m・・・
3m・・・の所で
私は声をかけた

「大丈夫ですか?」

制服姿の少年
高校生だろう。
ちょっと子供っぽそうな、
でも大人っぽそうな。
長身で、私は162cmだから
180cmくらいだろうか?
髪色が少し茶色で
優しそうな目で・・・

って何私見つめてるの。

「いやー探し物が
見つからなくてさ。」

それはそれは
低く、優しそうないい声。
男性らしい声。

「っそうなんだ!
どこ高校?何年?」

「東一高校1年」

「私は西一高校1年」

「ふーん、名前は?」

「さ、桜子よ!君は?」

「爽太」

爽太・・・いい響き。
爽やかな人・・・うん、
似合ってる。この人に。

ていうか東一って・・・
超バカ高校じゃん!

でもイケメン&美女が
集結してるとかの
噂の高校で・・・

それが目的で入る人も
いるみたい。
ある意味人気のある高校。

この人なら・・わかる。
イケメンだから。

「あ、あの・・・
探し物って?」

「あ?ああ・・・
これ何やけど・・・」

ポケットから出てきた
コロッとした物

そうそれは・・・