圭太郎は悩んでいた。と言うよりは諦めかけてた。
「今日こそ購買のカレーパンを買いたい、いや、今更行ったところである訳ないよな。残ってんのは、納豆パンだけなんだろうな…。」
と、そこに同じクラスの悠真がやってきた。
「けーいたろっ!そんな顔してどーしたんだよ?あ、待って、当ててみるから。うーん…、分かった!あの子に告白するんだろ!え、違う?」
「全く違う。今購買に行っても納豆パンしかないんだろうなって考えてた。まったく…。あんなパン、誰が考えたんだ。第一、誰が食べるんっっ?!」
圭太郎は悠真を凝視した。正確に言えば、悠真の手に握られているものを凝視した。