てく、てく、歩いていく



近くに行けば行くほど



君の目が誰を



見ているのかがよくわかる



嬉しそうに微笑んで



彼女を見る君は



幸せそのもので



自分に向けられていないのに



それを見るたびに



勝手に胸が高鳴るの



そんな自分が虚しくなる



とぼ、とぼ、歩いていく



涙こぼし昔のよう



友達たちは



私を心配した



知ってしまったの



君が誰を見ているか



心開いた君は



私に相談をする



これほどに



心開かれるのは



嬉しさとともに



悲しみが私を襲う