―奏― 君に捧げる愛の歌



「うん。今日はあいつの昔の彼女の命日だから。」





「えっ・・・・」



私は、タケさんの言葉に耳を疑った。



「あれっ あいつから聞いてない?

まぁ、あいつ自分の事あんまり言わねぇからな。
この事知ってるのも、たぶん俺だけだし。

奏ちゃんには言ってるかと思ったんだけど・・・・」



「あっ あの!!
その話、聞かせてください!!」



私は、くい気味にタケさんに言った。





そんな話、俊から全然聞いたことなかった―



もしかしたら、その彼女の事を聞けば、俊のことを少しでも理解できるかも・・・
と思ったのだ。