―奏― 君に捧げる愛の歌



「ねぇ、前から気になってたんだけどさ。
あんたたちって本当に何もない訳!?」



陽子ちゃんの突然の問いかけに、私は意味が分からず聞き返した。



「あんたたちって、誰のこと?」



「決まってるでしょ―!
あんたと本田 佑真!!」



「何言ってんの―、陽子ちゃん。
私と佑真はただの幼なじみなの!
何かある訳ないじゃん。」


陽子ちゃんの検討違いな言葉に、
私はあははっと笑った。