―奏― 君に捧げる愛の歌



いつも無表情な彼がたまに見せる意地悪そうな笑顔―

その顔が少年みたいで―


普段とのギャップに少しドキッとしてしまう私。







崎谷 俊 ――


それが彼の名前。



2年前、私を救ってくれた人の名前―



こうしてまた出逢わなければ、きっと名前なんて知ることすらなかった――