―奏― 君に捧げる愛の歌



「おいっ お前。

突っ立ってないで、こっち来い。」


さっきの彼とはうって変わり、早く来いとばかりに手招きしている。



「あのねぇっ 前から言おうと思ってたんだけど、私の名前は奏!!

お前じゃなくて、か―な―で!!」



今日こそは“お前”なんて言わせないんだからっっ





「んなこたぁ、知ってる。

いいから来い、ガキ。」







・・・こいつ、喧嘩売ってるとしか思えないっ!!