―奏― 君に捧げる愛の歌



彼は少し考えるような素振りの後、


無言でズカズカと私に近付いてきた。





「あっ あの!

近いんですけどっ!!」



私のすぐ目の前には彼の顔がある。





初めて至近距離で見る彼の顔・・・。



すっきりした目元に少し長めの前髪がかかっている。


こうしてみると、綺麗な顔してるなぁ・・・






って、見とれてる場合じゃない!!