―奏― 君に捧げる愛の歌



「えっと・・・

あのぉ・・・


ありがとうっ 財布届けてくれて。」



「あぁ、別に。


てか、お前それ言いにわざわざ来た訳?」



「・・・」



無計画でここに来てしまった私は、必死に言葉を探す。



このまま帰るわけにはいかない。





「えっと・・・


おっ お礼!

そう、お礼がしたくて!!」


思わず、そう口走っていた。