―奏― 君に捧げる愛の歌



それでも、私は向かわずにはいられなかった。



私にとって、恩人のような存在の彼―



その彼にまた逢えた――



この広い星の中で、何十億分の一という確率で、


また彼に逢うことができた―



私は運命みたいなものを感じていたのかもしれない。


細く繋がっている彼との糸を手繰りよせるように―


私は彼のところへ向かった。