―奏― 君に捧げる愛の歌



「ば―か。女一人で男三人に勝てるわけねーだろ。」





・・・確かに。


もっともなんですけど・・・



それよりっ!
初対面の人に向かって“ばか”はないでしょ―――!!(怒)





私の怒りのボルテージはさらに増していく。






「別にいいのよっ!私なんてどうなったって。
どうせ私、死ぬんだし。」





その時、男の人の表情が一瞬曇ったことに、私は気づかなかった。