―奏― 君に捧げる愛の歌



「離せよ。嫌がってんだろ。」



突如、目の前に見知らぬ男の人が現れたのだ。



その人は、私の腕を掴んでいる男の腕を掴み、
そのままクルっと捻り上げた。



「いてててっっ」



「わかったら失せろ。」



その男の人の剣幕に、私に絡んできた男三人組は、

「何だよ、あいつ!うぜぇ―!!」

とか言いながら去っていった。