―奏― 君に捧げる愛の歌



その日も、家に帰りのが嫌で、当てもなく、駅前を歩いていた。





ふと、目に留まったクリスマスツリー。



この時期になると、毎年、駅前のこの場所に大きなツリーが立てられて、綺麗に飾りがつけられ、ライトアップされる。





そうか・・・

もう、そんな時期なんだ・・・




ボーッとツリーを眺めていると、


「ねぇねぇ、君一人?」


三人組の男たちが声をかけてきた。