―奏― 君に捧げる愛の歌






うそっ!
もしかして昨日の人!?



しかも、“盗み聞き女”って・・・

やっぱり怒ってる〜〜〜!!





私は混乱している頭を必死に整理しようとした。






今、財布を届けてくれた人が昨日メトロであった人で・・・



そして・・・



そして・・・









2年前、私を救ってくれた人。



絶対に見間違える訳ない。


そう、あれは2年前―



私が高校1年生、16歳の時だった――