―奏― 君に捧げる愛の歌



「大城 奏!いるか?」



「はっ はい!」



突然名前を呼ばれた私は、条件反射で返事をしていた。



しかも、勢いよく立ち上がったものだから、クラス中―
いや、廊下の人たちまで、私に視線を集めてくる。