―奏― 君に捧げる愛の歌



そこに現れたのは、少し茶髪の長身の男の人だった。



「わっ すっごいイケメン♪」



陽子ちゃんはそう言いながら、私の肩をバシバシ叩いてくる。



いつもだったら、そんな陽子ちゃんにツッコミを入れるのだが、
今の私は、その男の人に釘付けになっていた―