―奏― 君に捧げる愛の歌



「私は、大城さんが後悔しないように生きて欲しい。
子供たちのように、毎日笑顔で過ごして欲しいんだよ。」



坂口先生は、そう言って一枚の紙を私に渡した。



渡された紙には、“ハロウィンパーティー招待状”と書かれていた。



「それに、崎谷君・・・だったかな?
彼も呼んで、子供たちに歌を歌ってもらえるかな?」



毎年小児科では、ハロウィンの日に子供たちの両親を招待して、パーティーを行っているらしい。



「はい。聞いてみます。」


私はそう返事をした。