ずっと黙っている私を見かねたのか、佑真が沈黙を破った。




「何か、悪ぃな。
俺が告白したばっかりに、奏を悩ませて。」



「佑真・・・・」



「分かってるよ、奏の気持ちは・・・・。
じゃぁ―・・・
また幼なじみってことでっ よろしくな!!」



そう言うと、佑真は私に手を差し出した。



「ごめんね・・・・佑真。」



私は、差し出された佑真の手を握った。



「謝んなよな―。
俺一応失恋してんだから、余計惨めになんだろ―。」



佑真はわざと明るく笑う。