「俊―!! 差し入れ持って来たよ!!」 「おぉ、サンキュ。」 それからの私は、俊の歌を聴きに行くのが日課になっていた。 俊は、メトロが休みの平日の夕方、駅前で弾き語りをしていた。 私の持ってきた差し入れのお握りを一口食べた俊は、 「・・・・・・しょっぺぇ。」 しかめっ面になる。 「文句言わないで食べる!! 食べないと声出ないよっ!!」 「バーカ。 これじゃ、出るもんも出ねぇよ。」 そう言いながらも、お握りを完食した俊。