―奏― 君に捧げる愛の歌



〜♪♪〜♪〜〜



私は涙を流していた。



もう歌わないと言っていた俊が歌ってくれたから・・・・


俊の歌声があまりにも綺麗だから・・・・・



私は溢れる涙が止まらなかった。





そして、俊が歌い終えると、
私は力一杯拍手をした。




「っっぷ」


俊は笑い、

「バーカ。ひでぇ顔。」

と言って、私の頭をポンと叩いた。



私は嬉しくて、えへへっと笑った。



きっと、顔は涙でぐちゃぐちゃだったけど・・・・




そして、私は気づいたんだ。




私・・・・俊が好き。



俊の歌声が好き。



笑ってる俊が好き。



“バーカ”って言う俊が好き。



俊のことが好きでどうしようもないって―――