―奏― 君に捧げる愛の歌



「あの・・・
崎谷さんは奏のこと、どう思ってるんスか。」



あいつの幼馴染みは突然、俺にそう聞いた。




「はっきり言います。

俺、奏のこと好きです。


奏が二十歳まで生きられないとしても・・・・

それでも、
傍にいたいって思ってます。


投げやりだった奏を元気にしてくれた・・・
崎谷さんには感謝してます。


でも、
あんたと再会してから、奏はなんか辛そうで・・・


中途半端に関わっても、奏が傷付くだけだ。


あんたは、奏が死ぬまでずっと守れるのか!?


失うのが怖くて逃げ出したりしねぇって言えんのか!?


もし・・・・
それが約束できねぇなら、
もう、奏とは関わらないで下さい。」




そう言うと、彼は去っていった。




俺は、一度に色んな事を知りすぎて、頭が混乱していた。