―奏― 君に捧げる愛の歌



「あいつ、なんか大変な病気なのか?」



さっきの母親の言葉が気になっていた俺は、早速聞いた。





男は話し出した。





あいつが2年前、医者に二十歳まで生きられないと宣告されたこと―



そして2年前、俺とあいつが会っていることを――





俺は記憶を辿り、
2年前の出来事を思い出そうとした――