―奏― 君に捧げる愛の歌



私は全く話が見えず、「???」だった。



「今週の日曜、“METORO(メトロ)”ってライブハウスにスパイダーが来るの!


あっ スパイダーってゆうのはバンドで、ボーカルのマコトが超かっこいいの!!


そのライブハウス、女の子一人じゃ入れないのよ。
奏がこうゆうの苦手ってゆうのは分かってるんだけど・・・

やっとの思いで手に入れたチケットだから、絶対行きたかったの!!」



陽子ちゃんはそう一気にまくしたてると、


「ありがとう、奏!
大好き―!!」


と、抱き付いてきた。




何だ、そうゆうことね・・・


納得した私は、


「いいよ。その代わり、ケーキバイキングごちね♪」


と、なかなか離れようとしない陽子ちゃんの頭をポンポンっとなでた。