―奏― 君に捧げる愛の歌



「奏!一生のお願いっ!!
今週日曜の夜付き合って!!」



お昼休み、お母さんが作ってくれたお弁当の卵焼きを頬張っていた私。



陽子ちゃんの勢いに押されて、
「うん、うん!」
と即答していた。



「よかった―!!
一緒に行く子が急にダメになって、どうしょうかと思ってたのよね〜。」



さっきとはがらりと変わり、すっかり安堵した様子の陽子ちゃん。