―奏― 君に捧げる愛の歌




―***― 俊 side ―***―



もう、8年か・・・・・



俺は美香の墓参りに来ていた。





8年経った今でも、
美香の笑顔、声、匂いを―
昨日の事のように思い出すことができた。





“私、俊君の声好きだよ”


そう言って笑った美香・・・



もう、あの笑顔を見ることはない・・・







その時、ふとあいつの顔が浮かんだ。