「ちょ、降ろしてよ!」


あたし上条あいらは今
山下龍に担がれております。
えぇ、ここは外ですよ外!!!


「悪いの誰だよ」

「‥‥うっ、ごめんなさい‥」

「ほんとあいらばかだな。行くぞ」


そう言って降ろしてくれて
あたしの手をぎゅっと握って歩き出した


繋いでる右手がジンジンと熱い

口悪いけど優しいんだよね
あたしに合わせて歩いてくれて。