紅ほっぺ







「男の子が喜ぶものだろう?人それぞれだからよくわかんないけど、僕だったら本とかが嬉しいかな。」





……真っ赤な嘘。
本なんて小学校以来読んでねぇよ。

僕の精一杯な意地悪。




「……。」



…さすがに引いた…?



…まぁ、陰キャラって思うだろうな。




「あっ、ありがとう!!」




………は?



目の前の彼女の表情はぱぁっと明るかった。


今までで一度も見たことのない表情だった。



一瞬見惚れたよ。



君って残酷な人ね。
そんな笑顔僕に見せといて、向けているのは違う人。


僕も人の事言えないけど。







「…あっの、これからちょいちょい…、アドバイス伺ってもいいかな…?」



「……うん、僕に出来る事なら。」



王子様タイプの笑顔で言った。

君が本当に嬉しそうに笑うものだから、なんか全部どうでも良くなった。



話せる口実が出来たじゃないか。

それで良いとさえ思った。



今思えば笑っちゃうよ。




…これが僕と彼女の今の関係の始まり。





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