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ミーンミンミンミー…
…嫌気がさすほどの晴天。
向日葵がキラキラ揺れてる。
太陽の光って好きじゃない。
「おはよう、佐藤くん。」
ジリジリ日に焼けて熱くなったYシャツの背中を、ポンと叩く小さな手。
はい。
ここから始まるよ。
僕の今日は。
「…おはよう、田口さん。」
ニコニコ笑いながら僕に挨拶する彼女は、日に当たってキラキラ透き通ってる。
向日葵なんかに負けないくらいに。
田口 花。
僕のいとおしい人。
「田口さん、今日やたらと鞄が膨れてない?」
肩が傾くほど重そうな鞄。
それに視線を移すと彼女は笑った。
「友達に借りてた本をね、今日返そうと思ってね!持ってきたんだぁ!」
面白い本でねぇ!
…と、はしゃぎながら話し始める彼女を、目を細めて見つめる。
あぁ、本になりたい。
そんな事考えながら、はしゃぐ彼女を見てクスッと笑った。
そんな僕をみて、急に恥ずかしそうに黙る彼女の紅く染まった頬は、僕の理性を掻き乱す。
こんな事口が裂けても言えないけど。
「…それ、重いでしょ?学校まで持つよ。」
左手を差し出すと、彼女は紅い頬のまま首を横に大きく振った。
「ダメだよそんなっ!悪いから!それに、自分で持てるから!」
ぶんぶん頭を振るから、甘いシャンプーの匂いがした。
襲うぞ。
