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「ふわぁあぁあ…」
大きな欠伸で顎が痛くなった。
あぁ眠い。
最近夜なかなか寝付けなくて参る。
腰で履いた制服のズボンのポケットに両手を突っ込み、タラタラと廊下を歩いていた。
「あぁ、それは今週中。会計係今日休みらしいから、もし早く終わるようなら提出は僕に頼
む。」
…あら、これはこれは。
俺の前を歩く背の高いスラッとした奴。
書類の束を腕に挟みながら、朝からとても忙しそうにしている。
「生徒会長さんは朝から大変ですねー」
少し大きめな声でそいつに嫌味っぽく投げ掛けた。
「……」
すると振り向く奴は一瞬目を見開いた。
「…はよ、拓斗。」
少し目を泳がせながら笑い、必死にいつも通り振る舞おうとしているお前。
本当良い奴だよ、あんた。
あんたは何も悪くねぇのに。
「おっはー、一弥。頑張ってねー。」
肩をポンと叩き、一弥の横を通り過ぎた。
鈴木 一弥。
生徒会長
モデル体型
甘いマスク
うざい程優しい性格
俺の幼なじみ
幼稚園からの仲
付け加えると
俺の大親友
そんで、
彩の好きな人。
