風紀委員と二重人格優等生



翌朝、熱はすっかり下がっていた。


身体も軽い。


登校すれば校門前で越川に声を掛けられた。



「山神先輩、もう大丈夫なんですか?」
「ああ、迷惑をかけたな。この通り問題ない。」
「良かったっす。昨日ひどい顔してましたから。ちゃんと家に帰れたか心配したんですよ。」


越川の言葉に昨日の出来事を思い出す。


白石には悪いことをしたな。

昨日のあの態度は自分でもなかったと思う。


今日は謝らないとな。



「そんな事より今日の委員会で使う資料はまとまってるのか?」
「ばっちりです。」
「よし、昨日の分もしっかり仕事しないとな。」
「はい!」



越川の返事を聞いて、校舎へと入る。



白石の所へは放課後にでも行けばいいか。