君がいたから





私の机にうつぶせになって眠っている人が一人。



隣の机には自分のカバンも置いてあるけど、まるで私のカバンを守ってくれているような気がして。




それが誰なのかなんてすぐにわかった。




「……隼人、隼人!!
こんなとこで寝てたら風邪引いちゃうから起きて!
もう外暗いよ」




と、言いながら気持ち良さそうに眠っている隼人の肩を軽く揺らす。