君がいたから





「寝てたら大分楽になりました」



と、笑顔で答える私。




「そう、ならよかったわ。
相川さんには貧血だって言ったみたいだけど、それでいいの?」



「はい、みんなには心配かけたくないので」




「そう……
でも無理はしちゃだめよ。
あなたは自分の身体のことを第一に考えてね」




「ありがとうございます」





と、私は軽くお辞儀をして保健室をあとにした。