「何」


「言い訳をしに来た。」

私がそう言うと、それはそれは嫌そうな顔をしながら部屋へ入れてくれた。


部屋に入ってすぐに弁解を始める。

「剛毅は勘違いしてるんだよ。」

「は?」


「あれは私の姉の旦那さんであって、全くと言って良いほど関係はございません!」


嫌みったらしくそう言うと、ぽかんとする剛毅。


数秒後。

まじか、と言いながら右手で顔を覆っていた。

指の隙間から見える剛毅の顔はすんごい真っ赤だった。