「大人しくしてろよ!?」
なんて言った晃の言葉に適当に頷いて、みんなを見送る。
「葉月」
「ん?」
「大人しく、約束だぞ?」
「おっけー!」
零にしっかりと釘を刺されたあと、横を見れば頼も翼に釘を刺されていた。
それを見てニコニコ笑う幸。
…たぶん俺らが大人しく、なんて出来ないって思ってんだろうな。
葉「いってらっしゃーい!」
頼「行ってら!!」
二人でみんなを見送り、パタンとドアが閉まった途端、頼と顔を見合わせた。
葉「大人しく、だってよ!」
頼「ぎゃはは!出来ると思うか!?」
葉「無理だろ!!」
頼「だよなっ!」
どうやら幸の考えは当たってたみたいだ。
ま、当たり前だけど!
大人しく?
ムリムリムリ!!
葉「どっか行くか!?」
頼「南にあいつら向かったんなら俺らは北だな!」
葉「よっしゃ!!行くか!!」
二人でニヤケながら部屋を出る。
携帯と財布は…よし、ある!



