「俺的にはねー」



なんて語ってる幸に聞き間違いでは無いことが分かる


胸か!?胸のせいか!?

この小さい胸のせいなのかぁ!!!!??





「どーせ胸無いですよーだ」



三角座りをする

足に胸が当たらないなんてことは気にしない気にしない。



…別に胸が無くても生きてけるし




それに、欲情しないとか言ってから安心して眠れるもんね!

横になれるし!



別にいいし!気にしてないし!





あたしが幸の横に寝転がると、幸は頬杖を付いてあたしを見ながらまた語り出す





「ん?確かに真南は胸無いけどよー」


「あーあーあー!!!!聞きたくなんかない!」





耳をふさぐと隣の幸が笑ったのがわかる



くっそーっ





「大丈夫だってー。胸は大きさじゃなくて柔らかさだから」


「そうなの!?」




てっきりあたし、男は胸がでかいのが好きだと思ってた


びっくりだ。

まじ驚きだ



あたしにも遂に春が!










あたしは近いうちに来るであろう春を夢見て夢の世界へ旅立った



隣で幸が「単純だなー」なんて呟いてることなんて知るよしも無かった